フリーランスのコーダーは実際どんなことをして稼いでるの?

「フリーランスのコーダーとしてやっていきたいけど、どんなことをすればいいのかわからない。」「実際フリーランスで生きているコーダーは、何をしてるんだろう?」

そんなみなさんの疑問に、実際フリーランスのコーダーとして現時点で4年やっている僕がお答えします。会社員時代と合わせると、7年やってます。
現在僕の所得は年700万ほどですが、8割以上の収入が受託コーディングです。

それでは参りましょう。




そもそもコーダーって何なの

コーダーは「コーディングをする人」なんですが、その「コーディング」は何をするのかというのは、はっきりと定義されておらず、範囲が広いです。

コーダーとは、ソフトウェアやWebサイトなどの開発で、仕様書や画面イメージなどを元に、コンピュータ言語でコードを記述する人。

出展:IT用語辞典

とあるように、実はプログラムを書く人のことをコーダーと言います。プログラマーとほぼ変わりません。

ただ、日本では「Web制作、あるいはWebアプリにおいて、デザイン以降を担当する人」という意味合いが強いように思います。
また、大規模な開発の場合はHTML / CSS、動きを制御する程度のJavaScript(jQuery)の実装を担当する場合が多いです。

イメージ的には、

  • エンジニア…設計も含め、システム開発を行う人
  • プログラマー…設計書をもとに、プログラムを書く人
  • コーダー…Web制作のコーディング担当

という感じが主流なんじゃないかと思います。

ちゃんとした定義はないし、人によってイメージが違うところではあるのですが、ここでは「Web制作のデザイン以降を担当する人」という意味で進めていきます。

僕も基本的には、Web制作においてデザイン以降をだいたい全部やっている感じです。

HTML / CSSコーディング ( + jQuery )

コーダーと言えばこれ。基礎オブ基礎。
HTML/CSSコーディングができないと、話になりません。

フリーランスが受託でコーディングを行うとは、クライアントから来たデザインを、HTMLとして実装することを指します。

また、今はまったくJavaScriptを使わない制作はほとんどありませんので、何かしら動きをつけたり、アニメーションを実装したりと軽いJavaScript(jQuery)の実装も必須です。

「デザインはできるけど、コーディングはできない」人はけっこういますので、基本的にはそこから依頼を受け、コーディングを担当することが多いです。

既存サイトの修正など、細かい作業もあります。

CMS( WordPress )

CMSとは、「コンテンツマネジメントシステム」の略で、HTMLやCSSのわからない人でも管理画面からWebサイトを更新できるシステムです。

WordPressがその代表ですよね。

Webサイト制作では、静的サイトをそのまま運用するということはあまりなく、CMSを組み込み、管理画面から更新できるようにすることが多いです。

WordPressの他にも、EC-CUBEやJimdo、Movable Typeなどいろいろありますが、そのすべてをできる必要はなく、フリーランスなら得意なものが1つあればいいです。他はできないと言ってしまって大丈夫。
もちろん2つ以上できてもいいんですが、どれも微妙にしかできないとか、学習に時間がかかるとかになると、コスパが悪くなります。

オススメはWordPressです。シェアがダントツなので需要も高く、仕事が多いです。

基本はこれだけ

だいたい、コーディング+CMS組込がメインの仕事になります。

コーディングは慣れれば、CSS設計もできるようになりある程度早くなるのですが、それでも毎回デザインは違うし、「なんじゃそりゃ」と思う要望が今になっても毎回のようにくるので、なかなか思うように儲けるのは難しいと思います。

ただ、ページ数が多いサイトであればほとんど共通パーツで構成されていることもあり、1ページにかかる時間は少ない割にスケジュールは長く、まとまった金額が入るので、気持ち的にかなり楽です。
逆にLPとか、細かいパーツが大量にあるサイトなどはしんどいです。

CMSはコーディングと違って、だいたい毎回同じ実装になりますので、やり方がわかっていたりソースを使いまわせば、ややこしい実装を一瞬で完了させることができます。

最初は難しいですが、慣れればCMSは儲かります。

コーディングとCMS両方できれば、デザイン以降全部一人でできるので、自分のやりやすいように実装できてコスパが良いです。

小規模なWebシステム開発

ここからは、上記2つに比べてそんなには入ってこないのでおまけですが、こんなこともやるよというのを知っておくといいでしょう。

Webシステムの中でも、フォームの開発、検索サイトやメディアサイトの開発や、APIから引っ張ってきたデータを表示させる等、設計がほぼいらない比較的簡単なものの実装をすることがあります。

これは人によって違うと思うのですが、僕が基本Web制作しかしないことにしているので、大規模な開発はありません。
もし大規模な開発に関わるとしたら、たぶん在宅より常駐とかのほうが仕事があると思います。

Webシステムには、phpとJavaScriptの知識が必要です。システム開発といえば、フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアに分かれているような印象がありますが、小規模だったりWeb制作レベルとなると、逆にどっちもやることになります。

また、開発は「すでにやったことがある」というパターンは少なく、だいたい未知の領域です。

なので、「予想してたより簡単だった」と「予想してたより難しかった」があり、当たり外れがありますが、そこそこのまとまった金額で受注することもあるので、うまくやれば稼げます。

サーバー移管作業

静的サイトであれば、ファイルを移動するだけでいいので簡単にサーバー移管できますが、WordPressなどシステムが入っている場合、データベースの移管があるので、専門外の人には難しく、移管作業を任されることがけっこうあります。

このとき、phpのバージョン違い等によるエラーが起きていないか確認・修正も含みますので、少しだけ工数にバッファを盛ることが出来ます。

他にも、ただの移管ではなく「WordPressサイトがハッキングされたので、修復してほしい」という依頼もたまにあります。そのときは、がっつりバッファを盛ります。

おわり

どんな仕事をするかは人のスタイルにもよりますが、「フリーランスのコーダー」としては、この記事で書いたことが王道です。

フリーランスのコーダーとしてやっていくために必要なスキルは、技術面においては

HTML/CSS、JavaScript(jQuery)、CMS(WordPress)

ができれば十分です。

どれくらいできればいいかというと、例えば「こういうことってできますか?」と言われたとき、ちょっとわからないことがあっても「調べれながらやればできるだろう(もしくはできないだろう)という判断」ができるくらいまでのスキルがあれば、あんまり困ることはありません。
僕も、今でもしょっちゅうわからなくて調べながらやってます。

技術面以外では、「納期を守る」「コミュニケーションがとれる」「自分で何をするかを考え、経営戦略を立てていく」といった、社会人として当たり前のことができていれば、フリーランスとして生きていくことは難しくありません。

それじゃ、バイバイ!

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