未経験からフリーランスになって幸せな人を僕はほとんど知らない

最近、「未経験からフリーランス」というワードをよく見かけるようになりました。

フリーランス、そんなになりたいですか?

確かに、会社に行かず、自由に仕事できて会社員よりお金を稼いでいる人を見ると、いいな~ってなると思いますが、そういった人たちは果たして「未経験から」フリーランスになっているでしょうか?

もしかすると未経験からフリーランスになって、成功している人も中にはいるかもしれません。
しかし、そんな人いったい全体の何%くらいなんですかね…少なくとも、僕は知りません。

今回は、未経験からフリーランスになることのリスクについて考えてみたいと思います。




失敗談

冒頭で偉そうなことを言いましたが、実は僕も、未経験からフリーランスになろうとして大失敗しています

あれは制作会社に入る前、27歳のときですかね…当時過酷で薄給な契約労働者だった僕は我慢の限界に達し、「はたらきたくない!!」と考えるようになりました。
僕の「はたらきたくない」はこんなところから始まってたんですね。

いや、正直言うと小学生くらいのときから学校行きたくないとかそういうレベルだったんですが、明確に本気で働きたくないと思ったのはこのときからです。

で、フリーランスという働き方を知ります。

当時の僕も、皆さんと同じく「フリーランスめっちゃええやん…」と目を輝かせていました。

そして、ウェブデザインとコーディングの勉強を少しやって、さっそくランサーズで仕事を探しました。

しかし…結果は惨敗
まったく仕事はありません。

運よく1ヶ月に1個のレベルで、しょっぱい仕事が入ったりしてましたが、そんなんで生きていけるはずもなく、アルバイトをしながらフリーランス活動(と、呼べるものでもないですが)を続けていました。

そんなある日、痔になりました

原因は座りすぎというのもあったかもしれませんが、それを言うなら当時より今のほうが座りっぱなしですので(ちなみに、それ以来痔は治まってます)、一番の原因はストレスだったんじゃないかと思います。

お金もなく、アルバイトはめんどいし、仕事もないし…もちろんおいしいご飯も食べられず、どこにも遊びに行けない状態です。

まぁそりゃストレスですよね。

そして何がやばいって、保険証がないから病院にも行けないんですよ。あの頃はボラギノールとナプキンを装備してアルバイト行ってましたからね…今でこそ笑い話ですが、僕の心が弱かったら吐きながら号泣するレベルの情けなさです。

そんな感じで、フリーランス活動を始めて6ヶ月、貯金も底をついたためギブアップ、というより、「修行してまたやろう」となり、制作会社へ就職しました。

しょっぱいとはいえ、ランサーズで何件か仕事もしていたし、ウェブ制作の基礎はできるんだろうということで、面接は一発合格でした。
ちなみにこのとき、WordPressで自作したポートレイトサイトを用意していました。
なお、これくらいができるレベルなんかじゃなかなか仕事はないです。

こうして、僕は小さな制作会社に入社し、約3年間修業を積んだあと、フリーランスとして舞い戻ってきたのでした…

フリーランスのリスク

「フリーランス最高!」
「会社員はゴミ!」
「フリーランスやってないやつは人生損してる!」

いるんですよ、そういうこと言う人が。

そういう人って、だいたい「俺すげー儲かってんだぜ」って空気をバリバリ出してますよね。
だから、「うわーフリーランスってすごいんだなー」という気にさせられるんだと思いますが、ここでそのカラクリをあえて言ってしまうとするなら、それはその人のマーケティングです。

つまり、「フリーランスはすごい」と思わせることによって、その人が儲かる仕組みなんですよね。

みなさんは、まんまとその人の商売に乗っかっちゃってるわけです。

まぁ世の中の大半のビジネスはそんなもんなので非難はしませんが、それの何が問題なのかというと、フリーランスになることのリスクについて語られることがほとんどないんですよね。

そりゃそうです、「え、フリーランスやばいのでは」ってちょっとでも思われると収入が減りますんで、言うはずないですよね。

というわけで、僕が代わりに言います。

仕事がないと生きていけない

当然のことなんですがね…「まぁ、生きていけるくらいの仕事はとれるやろ」と思ってしまうのが人間です。
僕もそう思ってました。

しかし、未経験に与えられる仕事なんかまぁないです。

僕の今の仕事は、

  • 気にいっていただけた制作会社からのリピート
  • 前勤めてた制作会社繋がりのクライアントからの仕事

がほとんどなんですが、未経験で「気に入っていただける」ことなんかよほどのことがない限り無いし、「前勤めてた制作会社繋がりのクライアントからの仕事」なんて未経験だったらゼロです。

そんな中、未経験者がずっと生きていけるほど仕事を継続してとるなんてことは、なかなかできないです。

実は儲かってるフリーランスはそんなにいない

みなさんの目にするフリーランスは、けっこう儲かってる、というかフリーランスとしてやっていけてる人がほとんどでしょう。

しかし、実はフリーランスとしてやっていけてる人は少ないんです。

以下は2018年のフリーランスの年収データです。

  • 100万円未満…15.1%
  • 100~300万円未満…25.6%
  • 300~500万円未満…25.2%
  • 500~800万円未満…17.5%
  • 800~1000万円未満…6.3%
  • 1000万円以上…5.9%

出展…フリーランス白書

このデータによると、約40%のフリーランスが年収300万円以下ということです。

みなさんが目にしている輝かしいフリーランスは、果たして上位何%なんでしょうか。そして、その人はどれだけ努力しているでしょう。

ちなみに僕は年収620万円くらいなので、上位30%くらいですかね!(ドヤァ)

まぁ完全にこのデータが正しいとは限らないのですが(去年のものだし、分母も少ないので)、なんとなく、「いうほど儲かってない」ということは伝わるかと思います。

実はそんなに自由じゃない

素敵なフリーランスたちはみなさん自由で楽しくやってるイメージをお持ちかもしれませんが、そういった方はほんの一握りで(しかも闇の部分のことはあんまり言わないんじゃないですかね…)、ほとんどのフリーランスはそこまで自由でもありません。

僕は今は、会社員よりはだいぶ自由です。
ただ、まだまだ時間に縛られていたり、納期に追われたり、予想外の出来事で徹夜コースになることもたまにあります。

なるべく自由な姿勢でいても、仕事ですから、完全にそうはいかないですよね。受託は1日5時間まで、という気持ちだけはありますが、そうなりません。

そして、たぶんやり方がまだ確立していないというか、マネジメントという点で慣れていないフリーランスの皆さんの中には、「毎日18時間、休みなし!」みたいな人もいます

いやもうそれだったら会社員のほうがよくない?

孤独

会社員じゃないので、孤独です。
たまに前の会社のホームページ覗いてるんですが、みんな楽しそうでいいな~ってたまに思います。たまにね。

ただ、ひとりぼっちで寂しい、ということが問題なのではなく(それも問題になる人はいるかもしれませんが)、全部ひとりでやる必要があるということが問題なのです。

例えば僕の場合、受託だけでいうと

  • 経営(経営方針を考えたりするのも仕事)
  • 営業
  • ディレクション(見積もりとか交渉も)
  • コーディング
  • 経理

受託以外にもブログとかマーケティングとか、ショップ経営とかもしてますが、そこは人によって違うかと思います。

これ全部、未経験でできますか?

完全な未経験でなく、コーディングしかできないという人なんかもなかなか厳しいと思います。見積もりと交渉が人生を左右しますので、ここ大事なんですよ。

その大事な部分、「わからないけど適当にやっとこ(笑)」じゃまぁ生きていけないでしょう。
経験しといたほうが絶対にいいです。

経理は、僕も未経験ではありましたが、freeeなんかのサービスを使えばそこそこ楽にできるし、余裕があるなら税理士に相談してみるのもいいかもですね。

会社員と同じく「ただひたすら作業していればいい」なんてことはないんです。



未経験からフリーランスはやらないほうがいいのか

と、言い切ってしまうことはできないですね。

ここまできてなんやねんって感じですが、実際僕も「未経験からフリーランス」をやって、たぶんその経験から得られたものは結果としてプラスになったので(痔にはなりたくなかったですが)、絶対にやらないほうがいいよとは言えません。

ただ、確実に一つ言えるのは、

失敗することを前提として動いたほうがいい

ということです。

間違いなく失敗するものだと思って、常にリスクを回避できるような逃げ道を作っておく。

もしくは、こっちのほうがオススメなんですが、「会社に勤めながら副業でやる」ですね。

「会社に勤めながら副業でやる」は、実際僕もフリーランス二回戦目を始める前にやってました。
僕の場合は、フリーランスとしてのスキル向上だけでなく、会社でのスキル向上にもつながるし一石二鳥でしたね。さらに「フリーランスとしての」実績も少しずつ積めたので、フリーランスのスタートがスムーズでした。

え?副業禁止?ばれたらクビ?
どうせ会社やめるんだったら別によくない?

やろうよ、副業。

おわり

僕が実際に未経験からフリーランスになった実体験も踏まえ、フリーランスのリスクを紹介しました。

これでも、みなさんフリーランスになりたいですか?

なりたいですよね。

わかります。僕もフリーランス最高だと思います。

ひとまず、フリーランスとして楽しく生きていくのはそう簡単じゃないよということだけ頭に入れておいていただければなと思います。

「リスクをおそれず飛び込め」という言葉は、「リスクは怖くない状態まで準備してから、飛び込め」という意味です。裸で飛び込んだら、だいたい死にます。

それでは、ハッピーなフリーランスを目指しましょう!

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