僕は常日頃から「フリーランス最高!」と思っていますが、フリーランスになることを人に勧めたことはほぼありません。
なぜなら、「自由であることのしんどさ」を知っているからです。
人には、フリーランスに向いている人と向いていない人がいて、フリーランスに向いていない人がフリーランスになってもしんどいと思っています。
今回は、「自由」とは何か、そしてフリーランスに向いている人はどんな人かを考えてみましょう。
自由には「責任」が伴う
フリーランスのイメージはやはり「自由」でしょう。
しかし、自由とは逆に言えば、「誰かに守られていない」ということです。
会社員であれば、何かミスをしても責任は最終的に会社がとる形になります。もしかすると場合によってはあまりにもやらかすと解雇となることもあるかもしれませんが、それでも自分が今後その責任に縛られることはあまりありません。
フリーランスは、仕事でミスをすればそれは自分の責任です。誰も助けてくれません。
すべての仕事・活動に責任を持ち、仕事ができなければそれはすなわち破綻を意味します。もしくは、責任を負わなくていい回避法を持っておく必要があるでしょう。
この「責任」を軽んじているフリーランスはけっこう多いです。「うーん、しんどいからやめよ!ばいなら~笑」ぐらいの軽さで、納期前に突然職務を放棄する人がいて、そんなことをされるとそれはもう親クライアントからその親クライアント、果ては他のフリーランスの信用まで下がるなどと、いろんな人が困ります。マジで勘弁してほしいです。
まぁそこまでくると、フリーランスに向いている向いていないというか、人として終わってる気がしますけどね。
自由には「不安」が伴う
自由である状態、すなわち後ろ盾がない状態では、常にいつ仕事がなくなるかわからない不安が付きまといます。つい先日も、フリーランス歴10年の人が急にプロジェクト切られたと話題になっていましたね。
僕の場合は、たまたま常に仕事がある状態なのでそこまででもないですが、それでも1ヶ月収入がないときも普通にありますし、ざわざわします。
そもそも、仕事が思うようにいかず、収入が安定していないフリーランスは多いです。そういった人は基本表に出てくることはあまりなく、僕のような普通に生きてるフリーランスばかりを目にしてると思いますので、あまり意識することはないでしょうが。。
大半のフリーランスは失敗しています。
とはいえ、会社員でも安心はできないという意見はその通りです。いつ倒産するか、解雇されるかは残念ながら確実にないとは言えません。それでもある程度保証や保険があったりすると思いますので、フリーランスよりは圧倒的に安定しているのは確かです。
いつ仕事がなくなるのか、来月は仕事があるか、なかったらどうするか。そんな不安を抱えながら常に生きていくことになります。
フリーランスに向いている人
逆にフリーランスに向いている人はどんな人でしょうか。いろんな人を見て観察してみたところ、ほとんどのフリーランスに共通しているのが、「常に次は何をしようか考えている」ことだとわかりました。もう圧倒的にパワーをつけ、少々大災害が起きたくらいでは揺らがない神フリーランスもいますが、それは置いときましょう。そんな人たちも、きっと最初は大変だったでしょう。
今のままではよくないことを自分で気付くことができ、改善するためには何をすればいいか、またさっきも書いたように「今の仕事が急になくなったら」どうするか、他に何かできることはないか、など、とにかく日々悩み、改善を繰り返していけるフリーランスは生存率が高いように見えます。
要は、「自分で自分の人生を選択できる」人は、フリーランスになってもがんばって生きていけるんじゃないかと。人から指示を受けないと動けない人は無理です。洗脳されやすい人、騙されやすい人も無理。
あとは当然ですが、「孤独と向き合える」人ですね。フリーランスになれば、仕事仲間は自分で積極的に作らない限りいなくなります。孤独に一人でやるのか、仲間を集めてやるのか、どちらにしても孤独であることと闘う必要があります。
おわり
一度フリーランスになったけど、やっぱり会社員のほうが向いてるから就職したって人はけっこう見かけます。それは、すごいスキルを持ってても関係ないです。稼げる稼げないじゃないんですよね。
それは決して恥ずかしいことではありません。ただ、「向いてなかった」。それだけの話です。フリーランスでなくなってもいいんだ!くらいの気持ちで、一度フリーランスになってみるのもいいかもしれませんね。もしかしたら、めちゃくちゃ楽しいかも。
それじゃ、バイバイ~!