ウェブサイトの無駄に長いアニメーションはいったい誰を幸せにするのか

ウェブサイトにアクセスすると、たまに長ったらしいオープニングアニメーションを見させられることがあります。

ユーザーは、サイトにアニメーションを見に来ているわけではなく、情報を知りたくてアクセスしているので、5秒間のアニメーションですら煩わしい。そこに残る感想は「お~イケてるサイトやん」ではなく、「アニメーションなっが。」というマイナスなイメージのほうが圧倒的に強いです。

よくある、スクロールするとふわっと要素が現れるやつ。あれも、0.2~0.3秒くらいならまだ許容できますが、それ以上長いと、出てくるまでの待機時間が煩わしく感じられるようになります。

この無駄に長いアニメーション、いったい誰にメリットがあるんでしょうか?

「ユーザー」…時間を奪われる。メリット一切なし
「クライアント(サイトオーナー)」…「我がサイトええ感じやん」と思える。しかしユーザーはよく思ってない→コンバージョン遠のく→結果デメリットのほうが強い
「デザイナー」…ユーザビリティを下げるためのアニメーションを考えさせられる。疲れる。
「コーダー」…疲れる。
「制作会社」…「イケてるサイトを作っている」とぱっと見思われやすいが、そう思ってくれるのはリテラシの低い顧客がほとんど。とはいえ、リテラシの高い顧客はアニメーションはいらないと言ってくるので、そこまでデメリットはない…かもしれない。

以上、残念ながらメリットはほぼありません。

そもそもユーザビリティが下がる時点でウェブサイトとしてはアウトです

なぜここまで誰にもメリットがないアニメーションをつけたがるのか。それはやっぱり、「イケてるサイトを作っている」アピールをしたいんだと思うんですが、本当にイケてるサイトというのは、ユーザーの満足度を一番に考慮するべきです

じゃあ何すか?アニメーションはいらないってことすか?

アッ、ち、違います、そうじゃないです。

アニメーションはつけることで、確かに「いい感じのサイト」とユーザーに思わせる効果はありますし、特徴的なアニメーションであれば、サイトオーナーや制作者に興味を持たれるきっかけになります。

大事なのは、「ストレスを感じるほど長くならないように心がける」です。

オープニングアニメーションも3~4秒ならまぁ見れますし、ホバーやスクロールアニメーションも0.2~0.3秒のアニメーションであればストレスにならず、逆にちょうど良いスピードのアニメーションは気持ち良く、ユーザーを飽きさせないスパイスになります。

長いアニメーションが有効な場合もある

例えば、クリエイターのホームページだったり、サイト内の情報ではなく、サイト自体を見てほしい場合。

あとは、商品のLPなどで、商品をしっかり魅せたい場合。

こういうときは、長いアニメーションでも、魅力的であればプロモーションとなりますので、非常に有効です。

おわり

アニメーションでユーザビリティが下がるなんてことはクライアントは知る由もありませんので、だいたいは提案側の責任です。

ウェブディレクターは、提案の際に無駄に長いアニメーションをつけたいと言われたら「ユーザビリティが下がる=コンバージョン率に影響するのでオススメしません」とちゃんと言いましょう。わざわざサイトからの売り上げを下げるために不要な実装工数を支払うなんてほとんど詐欺みたいなもんです。
それでもつけたいと言われたら、つけるしかないですけどね。

ではでは、ストレスフリーでイケイケなアニメーションを実装しましょう!

バイバイ~