フリーランスになったばかりだと、イマイチ相場がわからずにクライアントに提示された値段でそのまま受注しがちです。
もしくは、自分がこの相場で大丈夫と思う単価で請け負い続け、割と不自由なく生活もできてるし、別にこのままでもいいのではと思っている方もいると思います。
ですが、想像してみてください。もしも相場が自分の思っている単価の倍くらいだとしたら?もしかすると、同じ仕事量で倍稼げるとしたら?
または、相場が自分が思っているより安かったらどうでしょう。単価を調整することでクライアントも納得しやすくなり、もっと仕事がとれるようになるかもしれません。
今回は、そんな大事な相場を手っ取り早く知る方法、そして相場を知ることで得られるメリットについてお話します。
フリーランスが相場を知る方法
結論からいうと、相場を手っ取り早く知る方法は以下2点です。
- 外注に出してみる
- 同じ領域のフリーランスに聞く
順に見ていきましょう。
外注に出して見積りを見てみる
僕が自分の見積もり単価に疑問を持った、というかもっと端的にいうと「あ、俺の見積もりだめじゃんこれ」と思ったのは、案件があふれてしまったので以前勤めていた制作会社に案件を手伝ってもらうため見積もりをお願いしたときのことでした。
・・・え?たっか!!!いや無理無理無理!!!
ってなったんです。
そう、自分がクライアントに出した見積もりに比べ倍以上の値段だったんですね。クライアントには、制作会社に外注に出すのでたぶんいつもより4割くらい高くなると思います~言うてたんですが、それどころじゃなかったです。
まぁ制作会社だし仕方ないか、そりゃフリーランスより高くて当然だわと最初思ったんですが、ふとここで試しに他のフリーランスにも別の案件で見積もりを出したところ…
たっけえええええ!!たけぇ!!!!
なんとその制作会社より高かったんです。
そして、ここで確信しました。「あ、俺の見積もりだめじゃんこれ」です。
同じ領域のフリーランスに相場を聞く
迷ったら、先輩に聞く。
これは人生の基本です。ネットで調べても出てきません。だって、自分のライバル、しかも全然知らん相手に自分が不利になる情報を教えてくれる人なんかなかなかいませんので。
一回「フリーランス 相場」とかで調べたことがあったんですが、割と適当なことしか書かれていません。それに、果たしてその人がそれで成功してるかどうかもわからないですしね。
というわけで、恥を忍んで先輩フリーランスに聞いてみました。聞く相手はなるべくベテランで、信用のおける人のほうがいいですよ。
「安すぎますね」
即答でした。そして、自分の知ってる範囲でよければと、相場と単価のつけかたについてアドバイスをいただきました。ありがとうございます・・・
フリーランスが相場を知ることで得られるメリット
正しい相場を知ることで得られるメリットは、収束すると以下3点になります。
- お金を稼げる
- 外注に出しやすくなる
- 人生に余裕が増える
お金を稼げる
これは単価が増えるので、当然です。
もし自分の思っていた相場より実際の相場が安い場合でも、実際の相場に近づけることによって仕事が増える可能性が高まります。
相場より安いと仕事は増えますが、相場より高いと仕事は減ります。だってフリーランスですよ?そんなどこの馬の骨かもわからん個人にわざわざ相場より高い金払うんだったら制作会社に頼むわってなりますよね、普通は。
質を求めるなら会社のほうが圧倒的に有利なんです。人が多いからチェックも徹底してますし、サポートも手厚いですからね。
じゃあ、今の自分の相場が実際の相場より安い場合、相場に近づけることで仕事の受注率が減るのでは?と思うかもしれません。
これは実際その通りで、受注率自体は減ると思います。
ところがその変わりに、質の良いクライアントと出会え、質の良い仕事ができるようになります。安くて質の悪い仕事を2つ請けるのと、相場に近い価格で質の良い仕事を1つ請けるのはどちらがいいか、明白ですよね。
実際、ベテランともなるとめっちゃ単価高くしても仕事が入るときは入るので、そうなると勝ちですよね。超高単価の仕事をちょっとだけやって生きていくなんて夢のような話です。
外注に出しやすくなる
これも大事なことで、あまりにも自分の提示金額が安いと、請けてくれるのはよほど優しい人か、駆け出しのフリーランスさんばかりになってしまいます。
別にそれでもいいならいいんですが、実際のところ、安い案件に安く応募してくるフリーランスさんは、ほとんどちゃんと仕事しません。納期が遅れるリスクが非常に高いです。
ちゃんとしたフリーランスさんに気持ちよく仕事をしてもらい、良い関係を保つためにも、相場を知っておくことは必須といえます。
という人はまぁ別にいいと思うんですが、正直しんどいですよ。一人は。病気になったり急にやる気がなくなったりしたときやばいですからね。
仕事以外の時間に余裕が出る
僕としては、お金を稼げるよりこっちのほうが大事だと思います。
これも単純な話ですが、同じ量の作業を今までより高い金額で請けることができるようになると、1ヶ月にこなさなければいけない作業量が減るわけです。
そうなると、休憩時間が増えるだけでなく、受注案件以外にできることが増えます。例えば、ブログ書いたり情報収集したり、仕事仲間と交流してみたり。何かプラグインやサービスを作ってみるのもいいですね。
人生のほとんどが請け負いで埋まってしまうと、もはやそこに選択・成長の余地はありません。ただ来る案件をこなして生きるだけだったら会社員でもできますからね。
せっかくフリーランスになったんだから、自由に生きたい。自分の人生を自分で選択したい。そのためにも適正相場を知ることは重要だと言えます。
おわり
相場を知ると、人生が変わります。
もちろんその相場に合った実力を持っている必要がありますが、自信を持ってください。「僕なんかがこんなみなさんと同じ相場で仕事を請けるなんてとてもとても…」なんていう姿勢だと逆に仕事は来ないと思います。
基本的に、一人ぼっちで仕事してると相場がわからなくなりがちなので、フリーランス仲間はほしいですよね。もう気軽に「どれくらいで見積もってます?」ってビール飲みながら聞けるくらいになったら人生相当イージーになるんじゃないでしょうか。
ではでは、適正相場でハッピーな人生を!
見積もりの作り方については、以下の記事をどうぞ。