フリーランスになったはいいけど、会社員より忙しいし、進捗が全然上がらない…しかもめちゃくちゃ忙しいのにたいして稼げない。
フリーランスになって仕事がコンスタントに入ってくるようになると、こういった悩みにぶち当たります。
原因は、「時間の使い方が下手」なことにあります。
少しでも時間を上手に使えるにはどうしたらいいか、考えていきましょう。
目次
働きすぎ
まず第一に、働きすぎ、すなわち、一日のうち受託制作に使っている時間が長すぎないかを見直してみましょう。
会社員の頃は、だいたい8時間は働きますね。制作となると、残業ありきで10時間、12時間くらい働いていることもあると思います。
じゃあフリーランスも同じくらい働こうぞとなるわけですが、ちょっと待ってください。我々フリーランスは、受託制作作業以外にもやることがいっぱいあるんです。
例えば経理、経営、マーケティングであったり、連絡、見積もり制作、マネジメント、そして受託だけだとジリ貧になるので、他のストック型事業をがんばるフリーランスもいるでしょう。
こんなにやることがあるのに、1日8時間をまるまる受託に使っていたら死んでしまいます。週に4日しか働いてないとか、そんなに毎日働いてないならいいんですが、いつでも案件がある状態になるとなかなかそうもいきません。
1日のうち受託制作作業に使う時間は、平均5時間くらいでちょうどいいと思うんです。
「5時間超えたら残業」という心構えでいるとだいぶ楽になります。
https://meshikui.com/2018/09/16/965/
単価安すぎ
見積りが安すぎる。これはマジでやばいです。
見積りは金額だけでなく、その金額をもとにスケジュールが決まったり、逆にスケジュールから見積もりを考えたりと、「使う時間」にも大きく影響があります。
見積りが安いと、スケジュールがタイトになりがちで、しかもお金が足りないのでたくさん働かないといけません。
見積りがちょうどいいと、スケジュールにもお金にも余裕ができ、他のことにかけられる時間が増えます。
ただ単価をちょうどよくする。
それだけで、救える命があります。
え?「今まで激安単価で請けてたクライアントが、単価を上げると仕事をくれなくなる」?
ちょうどいいじゃないですか!
そんな激安じゃないと仕事くれないクライアントとはとっととおさらばして、いいクライアント探しましょう。
今の単価じゃないとどこも請けてくれない…と思うようであれば、自分に自信がないということです。最初のうちは安くてもいいと思いますが、それはつまり「自分は安物」と言ってるようなものなので、ちゃんと適性価格で買ってもらえる程度には技術を磨いておきましょう。
ちなみに僕は、フリーランス初期に比べ単価が1.8倍くらいになってますが、時間に余裕ができ、収入が増え、残念なクライアントとはお別れできて今のところいいことしかありません。
もらうのは実作業費だけじゃない
20時間コーディングしたら納品だから、5,000円×20日=10万円…というわけではないです。
我々フリーランスは、ただコーディングやデザインをするだけでなく、間違いなくディレクションもやってますし、連絡や調査、相談などといったことにいちいち時間をとられます。
受託は時間を売っていますので、時間のかかることは全て工数なのです。
ただしそんな時間はどれくらいあるのかなんて事前にはわかりませんので、そんなときは「バッファをとる」という便利な言葉を使います。
だいたいは、「実作業にかかると思われる時間」を1.5倍することでちょうどいいとされています。例えば2時間かかる作業なら、5,000円×2×1.5で、1.5万円。
そして、もちろん時間も3時間かかることにして見積もります。
マジか詐欺じゃんと思うかもしれませんが、全然詐欺じゃなく、普通のことです。みんなやってます。
そして、だいたいバッファがあってもあんまり余裕がない場合が多いです。
ちなみに、わざわざクライアントに提出するときに「バッファ」とは言わないようにしましょう。見えないようにただ数字を増やしておくだけでオッケーです。
連絡しすぎ
複数の案件を抱えていたり、クライアントが増えてくると、チャットがめっちゃ来ます。
作業をしているときにいちいち全部対応していると、作業が中断され一向に進まないです。
「オッケーです」くらいの返事であればすぐ返せばいいと思うんですが、ちょっと調査が必要だったり、長文を打つ必要がある場合、けっこう時間を喰います。
そのかかった時間分を意識していないと、かなり長い時間働くことになります。
「クライアントからの連絡がこない、土日や夜が捗る」なんてのは正直つらいし笑い事じゃないので、できれば営業時間内にうまいこと捌いて、かつ作業もいい感じで5時間で終わらせたい。
そう。フリーランスも、定時で帰りたい。
そんなときは、次のように心がけるといいでしょう。
ただし、すぐ返す必要がなさそうであれば、あとまわしにする。
もしかすると緊急の内容かもしれないし、一言返事をすれば終わる連絡かもしれないので、来たらすぐ見ていいです。
なかには、連絡すると決めた時間以外は一切見ないという人もいますが、なかなかそうはいかないと思うんです。
そこで、ひとまず見るだけ見て、特に今返す必要がなさそうであれば、あとでまとめて返信することにすれば、緊急にも対応できますし、作業の効率もそれほど落ちることはありません。
連絡を返すタイミングは、例えば以下のときがいいでしょう
- 朝9時くらい。クライアントがちょうど就業するくらいの時間
- 昼11時半くらい。昼休憩の前、ちょっとしたクールダウンも込めて。
- 昼休憩後。
- 夕方16:00くらい
- 終業前
こんな感じで、2時間置きくらいを目安に返していれば、特にレスポンスが悪いと思われることもないと思います。
緊急の要件の場合はすぐ対応したり、時間かかりそうであれば「調査にお時間いただき、後ほど回答させていただきます」のようにとりあえず答えておくのもいいです。
https://meshikui.com/2018/10/23/1172/
おわり
フリーランス働きすぎ問題には、「安すぎ」がまず根本的な問題である場合が多いです。ここを解決しないと、タイムマネジメントとか言ってる場合じゃないので、まずは適正価格で仕事を請けられるよう努力しましょう。
それから、時間をうまく使えるようタイムマネジメントを行っていきましょう。
時間に余裕ができれば、事業拡大のチャンスです。
時間を制すものは、事業を制します。たぶん。
ではでは、ゴールデンなタイムマネジメントを!